俳優・矢柴俊博コラボ演技ワークショップ
10月8日、福岡市内にて、俳優・矢柴俊博さんのコラボワークショップを行いました。
参加者にはお芝居を初めてまだ、1ヶ月の方もいましたが、3時間半、みっちりワークショップを行なっていただきました。


「会話」をテーマに事前に準備してもらっていたテキストをペアで何度も回しました。
回を重ねるごとに、台詞をしゃべるという意識がなくなっていき、目の前の相手と会話する意識が強まったように感じました。
1回終わるごとにどんなことを感じたか、それがどうしてそう思えたのか、矢柴さんが毎回丁寧に言語化してくださり、難しくないか、理解しづらくないか参加者に何度も聞いてくださっているのが印象的でした。

矢柴さんの現場経験から、参加者の悩みにも台本を通じて向き合ってもらいました。
どうしたら緊張しないのか。
現場までにどういう準備が必要なのか。
うまくいってないと感じた時にはどうしたら良いか。
最近、現場で本当に恥ずかしいと感じたことがあってというエピソードまで踏まえて、参加者にきちんと向き合って会話していただきました。
一つのテキストを何度も繰り返してやることで、自分が準備してきたものがよかったのか、さらに視野も広がるようになって、いろいろなことを試せるようになっていたなと感じました。

後半は参加者と矢柴さんのペアでお芝居をしました。
参加者たちも矢柴さんのお芝居を直に体感して、さらに自分がどうしたらいいか、どういうチャレンジができるのかやってくれているように思いました。

矢柴さんとお芝居をするテキストも1シーンだけに絞ったので、何度も繰り返し、セリフをしゃべる前のコミュニケーション、動きも会話だよと教えてくださりました。
細かく何度も小返しをしました。
よくなったという言葉だけではなく、どう変わったのか、それがどう見えたのかを具体的に指摘してくださっていたので、参加者たちも段々自信を持ってお芝居ができるようになっていました。
矢柴さんの1シーンでのお芝居のバリエーションの多さに参加者全員が驚き、最後の質疑応答の中でもどうしたらそれだけのバリエーションが一つのシーンで作れるのかという質問が上がってきてました。
非常に貴重なお芝居体験だったと思います。
参加者同士だけではなく、矢柴さん自身とお芝居できた経験と、そのお芝居の中でのフィードバックがすぐに聞けたことは俳優にとって財産だなと感じました。
コラボワークショップだったからこその良い点です。

最後の質疑応答でも参加者からの質問がなくなるまで付き合ってくださり、会場の終了時間ギリギリまで、参加者と対話していただきました。
参加者たちのアンケートも非常に好評でした。

今後も、俳優を福岡に呼んでワークショップを行なっていこうとさらに思えるいい機会でした。
貴重な機会ですので、またチャンスがありましたら、皆さんもご参加いただければと思います。