子どものお芝居教育について

これまでお芝居と子どもの教育についていくつか話してきましたが、今回は初等教育について詳しくお話しできたらと思います。

まず、子供がお芝居をすることのメリットについて、以下の点がございます。

1. 自己表現力が育つ

お芝居では、さまざまな感情や状況を演じる必要があるので、感情を言葉や体で表現する力が自然と身につきます。

2. コミュニケーション能力の向上

台詞のやりとりや共演者との関係性を大切にすることで、「相手の話を聞く」「適切なタイミングで話す」など、会話の基本が体感的に学べます。

3. 自己肯定感が高まる

舞台に立って拍手をもらったり、誰かに「よかったよ」と言われる体験は、子供にとって大きな自信につながります。

4. チームワークが学べる

演劇は一人ではできません。役者、裏方、演出などが協力して一つの作品を作り上げることで、協調性や責任感が育ちます。

5. 創造力・想像力が豊かになる

「自分じゃない誰か」を演じることで、他人の気持ちを考えたり、別の視点を持つ力が育まれます。

6. 集中力・記憶力が鍛えられる

セリフを覚える、タイミングを意識するなど、舞台の準備や本番では高い集中力が求められます。

7. 度胸がつく・人前で話せるようになる

人前で演じることで、「恥ずかしさ」を乗り越え、自信を持って自己表現できるようになります。

人見知りでレッスンにも馴染めないんじゃないかという不安もあるかと思います。

ただ、人見知りを克服するためにお芝居に飛び込むのもとてもいいことです!

・「自分」じゃないから安心して話せる

お芝居は「別の誰か」を演じるので、普段の自分として話すよりハードルが低いんです。

→「恥ずかしい」より「役になりきること」に意識が向くので、自然に声を出せたりします。

・ 少しずつ、安心できる環境で慣れていける

最初は大勢の前じゃなくて、少人数のクラスや、オンラインで先生と一対一の練習からスタートできます。

徐々に慣れていくと、自分から「やってみたい!」って言い出すことも多いですよ。

・「褒められる体験」が増える

人見知りの子は自信を持つきっかけが少ないことも。

でもお芝居は「セリフ言えたね!」「動きが上手だったね!」など、小さな成功体験がたくさん作れる場なんです。

・感情を表現する練習になる

内気な子は、自分の気持ちをうまく表現できないことがよくあります。

でも役として「怒る」「泣く」「喜ぶ」をやることで、自分の感情にも気づきやすくなります。

どうしてもいきなりは難しいという子もいると思います。

無理に入らず、まずは「見るだけ」でもOK!

絵本や物語を使って、おうちで“ごっこ遊び”から 始めるというのもありです。

セリフのある人形劇やパペット遊びで人形を通してお芝居することでも、恥ずかしさが軽減します。

例えば、フィギュア同士を戦わせて遊ぶことや、おままごとも、実はもう立派なお芝居の始まりなんですよ。

これからいくつか遊びだけど、お芝居の力に繋がる遊び方をご紹介します。

🦸‍♂️🧙‍♀️ フィギュア遊び → お芝居へのステップアップ法

1. 「戦い」だけじゃなく、ストーリーを作るようにする

「このキャラはなぜ戦ってるの?」

「勝ったらどうなる?」

「負けたらどんな気持ち?」 → 感情やセリフを自然に入れることで、演劇的な要素がどんどん増えます。

2. フィギュアにセリフをつけてみる

フィギュアを動かしながら「うおおっ、くらえ必殺パンチ!」「やられた…でもまだ終わってないぞ…!」とか。

声を変えたり、演技っぽく言ってみたりするのも楽しいです。

3. 録音・録画してみる

スマホでフィギュア劇を録音 or 動画に撮ってみると、あとで見返すのも楽しいし、「自分が演じた!」って実感が高まります。

思い出も作れるのがいいところです!

お父さん、お母さんがカメラマンをしてあげても、子どもさんにカメラマンをしてもらっても盛り上がります。

4. 親子で一緒にやる

おうちの人もフィギュア役になって、物語を一緒に作るとすごく盛り上がります。

子「このキャラは王様」

親「じゃあ私は王様の部下ね!」

→ こういうやり取りでなりきることが、人見知り克服にもすごく効果あります。

お芝居は何歳からでも始められます。

始める年齢によってできることは変わってきますが、コミュニケーション能力の向上につながっていきます。

🧢3〜5歳(未就学児)

遊び=お芝居!ままごと、ごっこ遊び、人形遊びなどがすでに演劇の基礎です。

この時期は「演技」ではなく、「なりきって遊ぶ」ことが中心。

台詞を覚えるのは難しいけど、感情を込めて「真似する」力がぐんぐん育ちます。

🎒 6〜8歳(小学1〜2年生)← まさに今ここ!

簡単なセリフやストーリーを理解して、演じることができるようになります。

物語を自分で作るのも楽しくなる頃。

まだ人前がちょっと恥ずかしい子も多いので、少人数・遊び感覚から始めるのが◎。

📚 9〜12歳(小学3〜6年生)

しっかりとした役作りや、感情の演技もできるようになります。

自主性が育つので、子ども自身が「この役やりたい!」と言い出すことも。

グループでの練習や発表会などにチャレンジできる年齢。

🎭 中学生以降

本格的な演劇活動(演劇部、舞台など)に挑戦できる。

セリフの意味を深く考えたり、舞台表現のテクニックも身につきます。

プロを目指すコースでは、年齢のカリキュラムに加えて、いろんな年齢の方ともお芝居をして、交流もしてもらいます。

最初は飛び込みづらいかもしれないですが、一度見学からでも良いので、体験レッスンに遊びにきてください!

カテゴリ:Fespa紹介

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